R5秋の試験でデータベーススペシャリストに合格しました。
14歳で最年少でした。
自分用の記録という意味もかねて一通り書いておきたいと思います。
受験の参考になれば幸いです。
データベーススペシャリストに合格しました!
— shuji (@shuji_4649) 2023年12月21日
多分最年少です pic.twitter.com/1VFIA1Aysw
データベーススペシャリストとは?
情報系の国家資格「情報処理技術者試験」の最難関試験「高度試験」の1つです。
午前1,午前2,午後1,午後2の4つの試験科目があります。
合格率は15%前後で、合格者平均年齢は30歳くらいです。
詳しくはこちらのIPAのページをご覧ください。
データベーススペシャリスト試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
契機・受験時のスペック
ただのプログラミングが好きな中学生です。
競プロやゲーム制作などを少しやっています。
申し込み期限ぎりぎりにこの試験の存在を知って、最年少が前年の14歳だったのでなんとなく受けたくなって申し込みました。高度試験の中でも挑戦しやすそうだったのもあります。
応用情報技術者などの下位資格は持っていませんでした。
応用情報技術者に出てくるような知識もほとんどありませんでした。
データベースは触ったことありませんでした。
今思えばかなり無謀だったと思います。
なぜ応用情報から受けなかったのか?
申し込む時には応用情報のこと知りませんでした((
対策
勉強方針
午前1を受けなければならず、知識もほとんどなかったのでまず応用情報技術者の勉強からする必要がありました。
また、時間が限られているので勉強範囲を絞り午後1は概念設計とSQLを、午後2は概念設計を選択しようと思っていました。
夏休みが学校の行事とかで忙しかったのでほとんど9月からの勉強になりました。
9月上旬
9月上旬はずっと午前1の対策としてこの本を使って応用情報技術者の勉強をしていました。初めて知ることばかりでとても勉強になりました。
このサイトを使ってスマホやパソコンで暇なときにやっていました。
過去問を効率的に回していくことができるのでオススメです。
9月中旬
そろそろデータベースの勉強に入ったほうがいいと思い、応用情報技術者の勉強と並行してデータベーススペシャリストの勉強を始めました。勉強には応用情報技術者の教科書と同じシリーズのものを使いました。
1通り読んだら、午前2の過去問を解き始めました。午前2も過去問道場をつかって過去問を回していきました。
9月下旬
この時点ではまだやっと2つの教科書の勉強が終わったところで過去問道場は応用情報技術者が6%、データベーススペシャリストが15%くらいしか解いていませんでした。午後問題は全く手を付けていませんでした。
9月中旬にあった文化祭が終わったのでここからギアを上げていきました。
まず、過去問道場のペースを上げました。特にノルマなどは決めていませんでしたが、暇さえあればやってました。
また、放課後に午後1の問1(概念データベース設計)を過去3年間分くらい解きながら概念データベースを理解していきました。
10月(試験1週間前)
試験一週間前の時点でデータベーススペシャリストの過去問道場がすべて埋まりました。これは結構自信になったと思います。
応用情報技術者の過去問道場はまだ12%くらいだったと思います。
ここで初めて午後2の問題を解きました(遅すぎ)。全然わからなかったので解説を見ながらゆっくり解きました。
直前1週間は部活も休んでほとんどデータベーススペシャリストの勉強に費やしていました。
主に過去問道場と午後1の問1、午後2を解いていました。
前日
令和4年の過去問を一通りやってみました。午前は2つとも8割ほどとれていたので安心でした。
午後の概念設計の問題はある程度解けるようになっていたのですが、SQLと物理設計をほとんど解いていなかったので、前日はそれらを4年分くらい解いて理解を深めておきました。
当日
会場まで電車で1時間くらいあったので、電車の中では応用情報技術者の過去問道場を回していました。このときの正答率は75%くらいでした。
最終的な過去問道場の網羅度です↓
行きにコンビニでお昼ご飯とおやつ(ブラックサンダー3つとラムネ)を買っていきました。試験会場には大体8:40くらいに着きました。
午前1
30問中9問が見たことある問題で、確実に取れたと思ったのが14問くらいだったので、とりあえず午前1は受かったと思いました。午前1で受からなかったら今後の午前1免除が取れないし午前2からが採点されないので絶対に落ちてはいけないと思っていたので良かったです。
帰ってから自己採点したら71.4点でした。
午前2
25問中9問が見たことある問題でした。確実に取れたと思ったのが16問くらいだったので、とりあえず午前は突破できたようで良かったです。過去問からの流用や過去問で身につけた知識を使える問題が多かったので過去問道場で100%網羅しておいてよかったと思いました。
帰ってから自己採点したら80点でした。
お昼
サンドイッチを食べながら不安だったSQLの部分を教科書で復習していました。
午後1が始まる前にブラックサンダーを1個食べて気合を入れました。
午後1
解答用紙を配られたときに、問1を見ると正規形の問題のような解答欄が見えました。
ここ数年出題がなかったのであまり対策をしていなかったので不安になりました。
試験が始まって中を見てみると、なんと概念設計が2問ありました。こんなこと過去問ではなかったのですこし驚きましたが、その2問を選択することにしました。
案の定正規形のところで沼にはまり、15分くらい使ってしまいました。そして部分関数従属性と推移的関数従属性が混ざって部分的関数従属性とか書いてしまいました。
あとの概念データモデル・関係スキーマはそれほど問題なく埋まり、時間内に問2の設問3(2)までは終わりました。(3)で「消込み」という知らない単語が出てきて適当なことを書いておきましたが多分×です。
正直あんまり点数は取れていない気がしましたが6割はいけたんじゃないかなって感じでした。
あとすごい肩が凝りました。
午後2
始まる前にブラックサンダー2つとラムネを食べました。
予定通り概念設計の問2を選択しました。今回は概念データベースと関係スキーマの問題のみでした。
マスタ系はいい感じにできたのですが、トランザクション系がどのように解釈すればよいのか判断がうまくできずいまいちでした。
時間いっぱい使って全部埋めました。
概念設計の問題は手ごたえがあまりわからないのですが、5割はとれた感じがしました。6割とれたかは不安でした。
試験後
iTECとTACの解答速報で午後の自己採点をしたところ、午後1が60点、午後2が58点で超ギリギリな感じでした。祈りながら合格発表の日を待ちました。
前日にSQLをめっちゃ勉強したのに午後問題で解かずに終わってしまったので、せっかくだから何か実用サービスを作ろうと思い、phpとmySQLを使って簡単な会員制ポイントサイトを作りました。今は30人くらいの同級生が使ってくれています。
合格発表
平日の正午発表だったので4時間目が終わった後にすぐ学校のタブレットで確認しました笑。
合格していてよかったです。
午後1が自己採点60点に対して90点になっていたので多分調整が結構入ったんだと思います。
午後2が不安でしたが61点でギリギリ合格することができました。
まとめ
応用情報の内容からの1ヶ月の勉強でなんとか合格することができましたが、ギリギリで危なかったです。まだ実務で使えるような力はついていないと思うのでこれから開発なども頑張っていきたいです。
午前1が2年間免除になるので、これからも情報技術者試験は受けていきたいと思います。
データベーススペシャリストは思考力で知識量をある程度カバーできる試験だと思うので、実務経験のない人や中学生もぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。これから受ける人は1ヶ月ではなくちゃんと勉強時間を確保することをオススメします。